@article{oai:kokubunken.repo.nii.ac.jp:00003915, author = {高木, 浩明 and TAKAGI, Hiroaki}, issue = {39}, journal = {国文学研究資料館調査研究報告, Report on Investigation and Research}, month = {Mar}, note = {pdf, 稿者はこれまで、中世末から近世初期の学問・学芸・出版の実態と背景をより明確なものにするため、主に古活字版の総合的かつ網羅的な調査、研究を行ってきた。古活字版として刊行された作品のテキストは、一体どのような環境のもとで生み出されたのか、底本の入手、本文校訂、刊行を可能にした人的環境について、史資料を駆使して考察してきた。古活字版の研究をする上で必読の文献が川瀬一馬氏の『増補古活字版之研究』(ABAJ、一九六七年、初版、安田文庫、一九三七年)であるが、同書が刊行されて既に半世紀になる。調査を進める過程で、川瀬氏の研究の不備や遺漏を少なからず見出す(川瀬氏の研究に未載の古活字版は、すでに90種を超えた)と共に、古活字版全体の調査をやり直す作業がぜひとも必要であると実感し、近年は古活字版を所蔵する機関ごとの悉皆調査という壮大な事業に単身取り組んでいる。六四機関において調査を終えた一〇八〇点の詳細な書誌データについては、「古活字版悉皆調査目録稿(一)~(九)」としてまとめ、鈴木俊幸氏編集の『書籍文化史』、第一一集から第一九集(二〇一〇年一月~二〇一八年一月)に連載し、研究者間での情報共有を図ってきた。本稿はこれに続くもので、国文学研究資料館における国際共同研究「江戸時代初期出版と学問の綜合的研究」(研究代表者:ピーター・コーニツキー・ケンブリッジ大学アジア中東研究学部名誉教授、二〇一五年~二〇一八年)に参加して、国文学研究資料館所蔵の古活字版の悉皆調査(現在整理中の川瀬一馬文庫は除く)をさせていただくことができた。その成果の一部である。附録として、隣接の研究機関である国立国語研究所が所蔵する古活字版四点と、研医会図書館所蔵の古活字版二二点の書誌データも掲載することにした。 なお、研医会図書館所蔵の古活字版の調査は、現在継続中の共同研究で176ある、広領域連携型基幹研究プロジェクト・アジアにおける「エコヘルス」研究の新展開「アジアの中の日本古典籍―医学・理学・農学書を中心として」(国文学研究資料館、研究代表者:入口敦志教授)の一環として行ったものである。 調査項目は、〔請求番号〕〔体裁〕〔表紙〕〔題簽〕〔内題〕〔尾題〕〔本文〕〔匡郭〕〔版心〕〔丁数〕〔刊記〕〔印記〕〔備考〕の一三項目で、〔備考〕には、川瀬一馬氏の『増補古活字版之研究』の見解を示した。なお、書目の頭に※が付いているものは、『増補古活字版之研究』未載の古活字版である。}, pages = {175--261}, title = {研究報告:国文学研究資料館蔵古活字版悉皆調査目録稿――附、国立国語研究所・研医会図書館蔵本――}, year = {2019}, yomi = {タカギ, ヒロアキ and タカギ, ヒロアキ} }