@article{oai:kokubunken.repo.nii.ac.jp:00004083, author = {舘野, 文昭 and TATENO, Fumiaki}, issue = {46}, journal = {国文学研究資料館紀要 文学研究篇, The Bulletin of The National Institure of Japanese Literature}, month = {Mar}, note = {pdf, 「鵜鷺系歌学書」と呼ばれる歌学書群(『愚見抄』『三五記』『愚秘抄』『桐火桶』)のうち、最も要検討課題の残る書が『愚秘抄』である。その諸本の問題についても、いちおうの通説的な系統分類は存在するも、様々な問題を孕んでいる。本稿ではまず『愚秘抄』諸本に関する先行研究を紹介し、どのような問題点を孕んでいるかを検討することにより、『愚秘抄』諸本研究の現状と課題について確認した。その結果、現在一般的に行われている系統分類は、十分な検証を経ずに、通説であるかのように認識されるようになってしまっていることが明らかになった。今後求められる作業としては、改めて諸本整理を行って、従来の説の妥当性を再検証することであろう。 続いて本稿ではその検証の第一歩として、未検証のまま現在の『愚秘抄』研究の通説となってしまっている、『愚見抄』粉本説と一巻本先行説について、具体的本文に即して再検討を行った。その結果、『愚秘抄』にとって『愚見抄』は「粉本」というより「重要な参考資料の一つ」くらいに考えるべきであることを示し得た。また、原撰一巻本と原撰二巻本とは同一テクストの異本関係にあるのではなく、同一主体によって別個に製作されたテクストとみるのが良いであろうと想定するに至った。}, pages = {1--39}, title = {『愚秘抄』諸本研究の諸問題――現状と課題をめぐって――}, year = {2020}, yomi = {タテノ, フミアキ and タテノ, フミアキ} }