@article{oai:kokubunken.repo.nii.ac.jp:00000687, author = {森井, 信子 and MORII, Nobuko}, issue = {31}, journal = {国文学研究資料館紀要, National Institure of Japanese Literature}, month = {Feb}, note = {pdf, 『松が浦嶋』は従来、作者不明の書とされてきた。その内容は『隆房集』や『建礼門院右京大夫集』などと同系列に属する日記的な恋愛贈答歌集である。本書の伝本はこれまで島原図書館松平文庫蔵本が知られるに過ぎなかったが、今回新たに篠山市立青山歴史村蔵本の存在を知ることができた。そこで本稿では青山本を紹介し、本書の内部徴証からその作者、成立事情などを明らかにした。本書に登場する一組の男女は書中誰と明記されているわけではない。しかし男歌の中に藤原為家の歌が見出されることから、男を為家、女を阿仏尼であると比定することができる。それは本書に見られる男女の動向と、他書から窺われる為家・阿仏尼の動向とに符合する点が見受けられることからも首肯されよう。そして詞書が当事者のみが知りうる事情をすべて女の立場で記していることから、本書の作者は阿仏尼であると考えられる。書名に用いられている「松が浦嶋」の語は、為家歌では常に阿仏尼を暗示して用いられているものであり、阿仏尼が書名として選ぶのにまことに相応しい言葉である。阿仏尼は為家との思い出を風化させないように、いわば記念碑として本書を編んだのではないだろうか。 The author of the waka poetry, “MATSUGAURASHIMA” has been unclear. And only the waka poetry that is stored in Hizen Shimabara Matudaira Bunko had been known to the world until now. But, a new manuscript was found in Aoyama Rekishimura. This paper is Bibliography research of the manuscript. As a result of my research, I came to the conclusion that the waka poetry is composed of the poems of Tameie and Abutsuni and Abutsuni the author of the waka poetry.}, pages = {139--170}, title = {篠山市立青山歴史村蔵『松が浦嶋』の翻刻と解題}, year = {2005}, yomi = {モリイ, ノブコ} }