@article{oai:kokubunken.repo.nii.ac.jp:00000707, author = {横井, 孝 and YOKOI, Takashi}, issue = {33}, journal = {国文学研究資料館紀要, National Institure of Japanese Literature}, month = {Feb}, note = {『源氏物語』受容史の一側面として、その図像化がある。国宝徳川本・五島本『源氏物語絵巻』は代表的な作品として、学術的にも一般向けにもさまざまに論じられてきた。しかし、それらは当該物語の図像を包括的に検討してなされる機会が意外にすくなく、個々別々に論じられ、恣意的なイメージ解釈が先行してきたばかりでなく、検証されることもなく放置されてきたのではないか。これまでの物語絵の分析は「意味」を読み取るのに急で、図像の形成過程というものに無知でありすぎたのではないか。 『源氏物語絵巻』を鑑賞者の立場から離れて、制作する絵師の立場から見れば、それは「芸術」である以前に「型」を駆使した「技術」でしかないことに気づかされる。鑑賞者のイメージで恣意的に「読まれ」てきた図柄も、制作者の技術の前には相対化されざるを得ない。そうした「技術」面を検証する方法を示唆するのが「図像データベース」であろう。『源氏物語』の図像はこれまでにも集積されてはいるが、それらを整理し、検索可能な状態にすることが、いま求められているのではないかと考えられるのである。本稿では『源氏物語』の図像を論ずる手がかりとして、江戸期版本の挿絵の意義を取り上げることとした。}, pages = {1--20}, title = {源氏物語版本挿絵考 ―その図像データベースの必要性―}, year = {2007}, yomi = {ヨコイ, タカシ} }